1日1,000人超が来訪！日本一のジェラートを有馬で味わえるアリマジェラテリアスタジオーネ

2022年7月27日

オープン7年目を迎える［アリマジェラテリアスタジオーネ］。定番のミルク・チョコレート系から、季節限定の果物・野菜を味わえるフレーバーなど、ビジュアルも美しい約10種類のジェラートがズラリ。平日のオープン直後ながら、すでに多くの人で賑わう人気店の魅力を探ってみました。

これまで有馬になかった店を。地元育ちの代表が生みだした唯一無二の逸品

「実はまったくの素人でお店を始めたんです」と話す、有馬出身の代表・片山さん。26歳のときに実家の酒屋を継いだが、酒蔵ではなく卸一本では時代的に難しいかも…と思案。そこで「自分で作ったものを提供できるお店を開きたい」「せっかくなら有馬にまだない名物を」と思い立ち、ジェラートの専門店を出そうと一念発起。他店で修行をするのではなく、自店の看板を背負いながらスタートしました。自らメーカーに問い合わせて本場イタリア製のマシンを仕入れ、試行錯誤を繰り返し、日本全国に足を運んで食べたジェラートは数知れず。「自分でも驚くほど、のめり込みました。人からの受け売りではなく自分が納得するまで追求したことで、独自性が生まれたのかもしれません」。その結果、立ち上げ4年目にして日本一の称号を手に、世界と肩を並べる名店へと飛躍。優勝作品の［塩マスカルポーネきんかん香る甘酒仕立て］は、店頭でも人気のフレーバーです。チーズケーキのような風味の中に、ほのかな和の香りを感じられる優しい甘みが特徴。濃厚ながらさっぱりとした味わいと、滑らかなくちどけに思わず笑顔になること請け合いです。

さーて、どれを食べようか。選ぶのも楽しくなる華やかなデコレーションも必見。ご当地ならではの「ありまサイダー」も人気です

六甲山で採れた生乳のみを使用した、なめらかなくちどけ。その数秒もすべて計算なんです

一番のこだわりは舌触り。口に入れたときの滑らかさは、すべて計算で作り上げているそう。一つひとつのフレーバーごとで異なる原材料やショーケースの位置により、ジェラートに含まれる氷の大きさが変わります。そのため製造段階から逆算して、温度調整をしているという徹底ぶり。「ジェラート作りは意外と数学的なんです。だから理数系出身の私には合っていたのかも」。もちろん素材にもこだわり、基本となる牛乳は鮮度を重視。六甲山の酪農家から仕入れた新鮮な生乳のみを使用することで、コクがありつつ爽やかなアレンジにもぴったりなベースに仕上がっています。生の果実に負けないジェラートならではの豊かな味わいを楽しめるフレーバー作りも得意で、訪れるたびに新たな出会いがあるのも魅力。現在は一年に1店舗のペースでデザート、コーヒー、有馬ビールなど、新しい専門店を続々オープンしており、今後はスタジオーネの2・3号店の出店も計画中だそう。“観光ついでに食べるスイーツ”とは明らかに一線を画す逸品であり、だからこそこれほどまでに多くの人が足を運んでいるのだと感じられました。