事業概要

山々を越えて神戸の都心と郊外を結び、暮らしを支える六甲有料道路・六甲北有料道路と山麓バイパス
この3つの路線で、現在、大規模工事が進行中です。

Q. なぜ今、工事に着手するの?

A. 近年の激甚化する災害既存の設備では防ぎきれない事故に対応するため

近年の短時間豪雨などの異常気象により、法面の崩落や落石などが発生しています。さらに、南海トラフ地震など大規模地震への警戒が高まっており、激甚化・頻発化する災害に対応する必要があります。また、トンネル内火災などの事故も発生しており、災害・事故へのより高度な対策が求められています

Q. どのような工事なの?

A. 法面・橋梁・トンネル・舗装それぞれを強化する、6種類の工事が進行中

災害に強く、事故を防ぐ道路にするためには、法面・橋梁・トンネル・舗装それぞれで、要となる箇所の強化が必要です。そこで、『防災機能の強化』『安全性の向上』の2つの観点から6種類の工事を実施しています。

6種類の工事

1. 換気設備インバータ化

トンネル内のジェットファンを、きめ細やかな風量調整や運転方向の瞬時切り替えができるよう改築。トンネル内の風速を限りなくゼロに近づけ、火災時の煙の拡散を防止します。

2. 監視システム

トンネル内に交通障害自動検知システムを導入。AIを用いた画像処理技術により、停止車両や落下物といった異常事象を即時発見し、その他設備と連動制御することで、迅速な初期対応を実現します。

3.多機能舗装

路面に凹凸を設けることで、タイヤと路面との間に水の膜が出来るのを防ぎ、滑りにくくします。その他にも、排水性向上や路面凍結抑制など多くの機能を持っています。

4. 橋梁耐震補強

最新の基準に基づき、支承部の補強や落橋防止構造等を追加。大規模地震が発生した際、落橋や橋脚の倒壊を防ぐことで、速やかに機能回復できるようにします。

5. 法面対策

短時間豪雨等による法面の崩壊を防ぐため、盛土法面には内部の水を排除するパイプを設置。また、崩壊リスクがある切土法面には法面を押さえる格子状の構造物を取り付けます。

6. 落石対策

六甲山系は風化しやすい花崗岩が多く、不安定な浮石や転石が確認されています。既存の防護柵では対応できないような大きな落石から守るため、より強固な落石防護柵を設置します。

6種類の工事をイラストでわかりやすく図解しています。
詳細は以下のボタンからご確認ください。

改築事業実施の財源確保のため、各路線の料金徴収期間を延長します

六甲有料道路・六甲北有料道路

令和25年7月2日まで

山麓バイパス

令和22年11月28日まで

近年、厳しい財政状況下において、激甚化する災害などに対応することが求められています。有料道路事業は、この様な課題に迅速に対応するため、銀行などの民間から資金を借り入れることで、必要な財源を確保し、その借り入れた資金を道路の通行料金で返済する仕組みです。(参考:有料道路のしくみと公社の取り組み状況

私たち神戸市道路公社は、有料道路事業を活用して、神戸市の交通・物流を支える六甲有料道路・六甲北有料道路・山麓バイパスの整備・管理・運営を長年担ってきました。

将来にわたって、利用者の皆さまに安全・安心・快適な道路サービスを提供するため、神戸市道路公社職員一丸となって全力で取り組んでまいります。
ご理解とご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。